ちょっとひと手間が大きな差に…ちょっとした歯の矯正
23.04.24
クレア歯科クリニック、院長の平岡です。
当クリニックでは全体的な歯の矯正は専門医に紹介していますが、
治療に必要なちょっとした歯の矯正は当院で行っています。
上の状態、かぶせ物がとれてそのまま放置したせいで、歯が隣の歯に倒れこんでしまい、ななめになったうえに歯と歯の間の間隔が狭まっています。
保険治療だったら、たいていの場合はこのまま土台を作り変えてかぶせなおすだけになってしまうと思います。
それでもいいのですが、歯と歯の間の清掃性も気になりますし、咬む力が斜めにかかるのも気になりますし、型どりもやりにくいなあという状況です。
こういうときにほんのひと手間かけると、だいぶ状況が変わってきます。
矯正に使う小さい輪ゴムのようなものをぎゅっと間に挟みました。
ほんのひと手間です。
2週間から一か月くらい待ちます。
ゴムの力で歯が横に押されて、歯と歯の間が正常な間隔に近くなりました。
この場合、歯は傾斜移動といって斜めに移動してしまうのですが、もとが斜めに倒れこんでいたので、その傾斜が少しなおった形になっています。
矯正といえば矯正かもしれませんが…
こんなのを矯正と言ったら矯正の先生に怒られるでしょう。
最終的に保険のかぶせものが入ったところです。そのままかぶせたよりもより自然に近い位置、形になったのではないかと思います。これでちょっとでも長持ちしてくれたらいいですね。
ちなみに診療費用ですが、特に大掛かりな装置を使っているわけではないので、保険診療で行う治療における再診料に包括される処置料(支台歯の準備)として行っています。
ほんのひと手間プラスちょっと回数と時間が増えましたが、いい状態でかぶせることができるので、手間のわりにメリットが大きいと思える処置です。
東京都 杉並区 阿佐谷北 クレア歯科クリニック
院長 平岡 達