保険のⅡ級コンポジットレジン充填 3年後
18.10.09
こんにちは。
クレア歯科クリニック 院長の平岡です。
最近症例の投稿をサボっていまして・・・すみません。
久々に症例を投稿させていただきます。今回は、検診にいらした患者さんに以前充填したコンポジットレジンの写真を撮らせていただいたので、その話題です。
良く、コンポジットレジン充填は耐久性が…なんていう話を耳にします。皆さんの中でも、「レジンは耐久性がないから型取りをしてインレーにしましょう」と言われたことのある方も多いはず。
確かに保険の金属に比べてレジン自体の耐久性は劣るかも知れませんが、金属をセットするときに一般に使われている保険の接着剤に比べると、はるかにレジンの方が耐久性があります。なので、総合的に見て、どちらが長持ちするかは、一概には言えないなというのが私の思う正直なところです。
実際私の口の中にも、私が大学生のとき(およそ20年前)に、同級生に作ってもらった金属のインレーと、先輩にやってもらったコンポジットレジン充填がありますが、両方ともいまだに問題なく使えています。
どちらの治療も、基本に忠実に、丁寧に、精密にしっかりと治療して、お手入れをしっかりしていれば、かなり長持ちするんだなというのが実感です。
そんなわけで、今日の写真は、当クリニックで治療してから3年経った保険のコンポジットレジン充填です。もちろんいつもどおり高倍率のルーペを使って充填を行っています。
こちらは充填時(2015年7月)
こちらは3年後(2018年9月)
表面につやが無くなって、やはり磨り減っているのだとわかりますが、大きくへこんだり、欠けたりというようなことは有りません。また、レジンと歯の境目の接着剤の部分に褐線(接着剤の部分が茶色い線になって見えること)などもほとんど有りません。なので、漏洩などもほとんど起こっていないと思われます。最近のレジンは昔のものに比べて変色も少ないですね。機能的にはまだまだ十分使えそうな感じです。
きちんと施術された保険のコンポジットレジン充填の耐久性、3年たったらこんな感じなのだと、参考になさってください。
東京都 杉並区 阿佐ヶ谷北 クレア歯科クリニック
院長 平岡 達